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U2,最新ライブDVDとその影響力 [音]

Vertigo//2005: Live From ChicagoVertigo//2005: Live From Chicago
を観た。定価¥6,500.もする日本版がもうじき発売されるが、Amazon のカスタマーレビューで 海外版でも日本のプレイヤーで見れる、との情報を信じ購入。我家では問題なく見れた。(但し保証はしません。購入は自己責任で)

日本ではアーティストパワーの意味を単純に売り上げや動員数に置き換えるが、本来このバンドが持つものこそが真の意味でのアーティストパワーであろう。観客を圧倒するのはバンドが発するメッセージの力強さやパワフルな演奏だけでは無い。最高のエンターティメントを演じる心構えと緻密な計算が演者とスタッフに備わっている。常にトップを走る気構えとそんな心意気をこのDVDは教えてくれる。是非多くの人に見て欲しい一本。 映像サンプル

少しだけ仕事で関わった ある日本の有名アーティストは、曲調やステージデザインにおいてかなりU2に「インスパイヤ」されていた。関係者の話では、ツアー前のミーティングでスタッフ全員が「
Elevation Tour」 のDVDを見ながら会議をしていた、そうだ
確かにU2のライブは毎回業界人にとって最高の教科書だ。POPMART TOUR後 日本ではインスパイヤされた映像装置が各種出回り、今やTVの歌番組で大活躍している。今回のツアーもまたある意味新学期の教科書配布だ。それはビジュアルエフェクトに留まらず、構成全般において、全てのセクションにおいて、そしてアーティストにとっても。 *今回の目玉 MiSPHERE strings  と 写真

そしていよいよ待望の日本公演があるらしい。前回東京ドームで「POPMART TOUR」を観たのは98年か...。果たして今度は生で僕らに何を見せてくれるのだろうか。そして日本の関係者はU2とそのスタッフの心意気をどの様に感じ取るのだろうか。

追記:U2日本公演特設サイト

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コメント 3

はじめまして。U2のDVD購入しました。17歳のときwith or with out youをMTVで見て以来のファンです。 *今回の目玉 MiSPHERE stringsというテクノロジーのこと感心して読ませていただきました。日本の業界はあんまり興味ないのですが、媒体としてのU2と最新のテクノロジーの融合というのは、 U2というバンドに明確なコンセプト、テーマがあるからこそ成しえるものだと感じますね。日本のバンドが真似をしたところで根本的にそこが違うと思います。DVDの中でのbonoのマイクパフォーマンスはとても政治色がバリバリですよね。根本はLOVEなんだろうけど。くどいとかかたいっていわれるのは確かにわかりますが、ロックの系譜では明らかに名前が刻まれるバンドスタイルではないでしょうか?
今回ってアップルがバックの協力をしてるんですかね。
以前はディズニーがやってるって聞いたことあるんですけど。

7年ぶりの来日とても楽しみです。
by (2005-12-07 02:23) 

ぶーたろう

aruto77さん、nice! & コメントありがとうございます。
当方の仕事が裏方に係わっている都合上、視点がアーティスト中心の普通のレビューでは無く、ブログタイトルを見て来て頂いた方には申し訳無く思ってます。
しかし、U2はブリティッシュ(アイリッシュ?)系では数少ない大好きなアーティストで、DVDを観ても様々な事が頭の中をぐるぐる巡ります。
U2は音楽的にはシンセポップ三部作の頃、ツアーとしてはZooTV & Zooropa Tour で大きな方向転換があり、離れていったファンも多いと思いますが、エンターティメントの方向性としては間違っていないかったと思います。
規模や金額では遥かに上を行く最近のR.ストーンズライブをフルで観ても胸を打たれないのに、スーパーボウルの短いハーフタイムショウで演奏するU2に打ちのめされるのは、間違いなく超一流のエンターティナーとしての心意気に対してなのです。これは実に深いです。
by ぶーたろう (2005-12-07 18:40) 

そうですね。方向は間違っていないというか、クリエーターとしても刺激的なパフォーマンスをみせてもらえますね。ロックというカテゴリーに固執し、距離を置いて世界を見るということではなく、メディアを通じて自らがソフトと化し内から警鐘を鳴らすようなスタイルではないかと思うのですが。ですので、ステージには独特の高揚感が生まれるような気もします。テクノロジーを鵜呑みしながら消費するのではなく、自らがテクノロジーを内包しつつ、人々を通じて世界をかえていく(ボノって本当にそう思ってる気が・・・)って感じるんですよね。
by (2005-12-08 00:43) 

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